企業語学研修は本当に必要なのか?という議論はあります。そんな研修で本当に使い物になるのか?それはよくある議論です。
早急に海外赴任をさせたい、またはどうしても海外進出したいと考える会社なら地道に企業語学研修を行うよりもそのような人材を採用する方が早いというのはあります。
しかし、その場合でも余程でない限り、企業語学研修は必要かもしれません。というのはその採用した人材が本当にそれだけのスキルがあるのか?
そしてそれだけのビジネス、会社のことをよく知っているのか?を確認する必要があるからです。語学ができるから、海外でのビジネス経験があるからといってもすぐに使い物になるほと簡単ではないと思います。
企業語学研修を行うといってもその内容も大切ですが、それ以上に大切なことはその語学研修を受ける社員の人選です。その人選によっては研修内容を変えないといけない場合もあります。語学力が足りない場合は初歩的なところから始める必要がありますし、語学力に大きな問題がない場合はビジネスでのシチュエーションに合わせた研修が必要がでしょう。会社の人選は非常に大切で、それが今後の会社の成長や海外進出を左右するかもしれません。語学力がすべてではありません。ただ、語学力がないと十分なコミュニケーションがとれません。何を優先して人選するべきなのかよく考えておく必要があります。
企業が海外進出を考える場合、新規での経験者の採用から始めるのか?それとも商社との提携から始めるのか?それとも現在の社員の人材育成から始めるのか?といろいろな選択があります。
ただ、長期的な視点で考えると中途での経験者の採用は大切ですし、同時に社員の人材育成を考えた企業語学研修は必要でしょう。それは中途採用ですべてを賄うにはかなりの人員増強が必要です。
中途採用で入ってきた人材と現状の社員の融合は大切です。ビジネスの仕方や会社のことは社員でなくてはわからないことも少なくありません。そう考えると中途採用で必要な人材を確保しながら人材育成を行うということになります。
日本各地に企業語学研修会社はあります。社員研修から派生した会社もありますし、一方で語学研修の会社や英会話スクールから派生した企業語学研修会社があります。
どちらがどうということは簡単には言えません。実際に、必要としている内容の研修をしてくれるかどうか?そしてその費用が妥当か?ということが大切です。
費用ばかりに目を向けると講師の質が下がり、あまり効果的でない場合もあります。どんな内容をイメージしているのかを企業語学研修会社に伝えること、そしてその見積もりを貰うことから始めましょう。そして、意向に即した提案をしてもらうのもいいでしょう。